NPO法人を構成する4つの要素
なぜNPO法人にするのか
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みんながみんな巨額の宣伝費をかけられる大資本がつくる文化に染まってしまうのはつまらないし不健康です。
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芸術の存在価値は何物にも代えがたいという先に、一般の人々が納得するような説明ができるかどうか、芸術にかかわる当事者の説明力が問われるわけです。(中略)場所や時期が決まっていて、あそこに行けば触れられるとか、この時期に行けば体験できるというように人々が分かっている場合の方が納得しやすいのです。
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非営利法人とは、年間の経済活動で利益が得られたとしても、それを出資者に分配しないと規定している法人のことです。利益がでたら、それをまた次の事業に再投資するわけです。(中略)民間非営利組織は、利益を分配しないという非営利性とともに、何を目的として掲げているのかという組織の使命、理念が重要です。
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法人化のプロセスで、社会から信用してもらえるために必要なことはなにかを考える機会があった方がいい。仲間という関係ではなく、組織のかたちや設立目的を明文化して、定款という、組織の憲法にあたるものをつくる必要がある。
―― 米屋尚子『演劇は仕事になるのか?』(彩流社、2011)より
NPO法人[特定非営利活動]への誤解と現状
「非分配」という訳にすれば、『構成員(株主など)の経済的利益を追求し、団体の利益を構成員が分配すること』といった活動の本来の意味を共有できたが、「非営利」としたために、未だに集団を継続していくための「営利」が否定されたままになっている。
一方で、市民が独立して活動する本来の活動とはほど遠い、行政や請け負った会社からの「委託事業」を行うことで活動を継続することを選ぶ法人も多くある。
基底の精神と循環
利他
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会費を納めることで、NPO法人の「資金」が確保されます。その資金は、各事業の仮払金となったり、助成金が得られなかった場合に継続する貸付金となったりします。
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多くの方がNPO法人に参加することで、西川アイプラザ(指定管理者:クラレテクノ株式会社)との協働関係を維持できて、活動の拠点を確保できます。
利己
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アイデアを提案する場を持つことができます。あるいは企画会議などでメンバーとことばを重ねることで、ふっとアイデアが浮かんできたりします。
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地域の多くの方々と協働作業を行うことで、さまざまなジャンルの方々と知り合うことができます。
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この地で企画し、制作していく知恵や知識を得ることができます。それを社会に繋げることができます。
「利他」を実践すれば、その利は「自己」に還元されていく。「利己」を積めば、その利は「他者」に還元されていく。
NPO法人と実行委員会との関係
事業費は各部会で収支決算する。実行委員会の収支に余剰が出れば、NPO法人企画on岡山に寄付する。不足分が出れば、NPO法人企画on岡山がその分を助成する。
